HUHS1015 (1-[2-(2-methoxyphenylamino)ethylamino]-3-(naphthalene-1-yloxy)propan-2-ol)は、悪性中皮腫・肺癌・肝癌・胃癌・膀胱癌・前立腺癌・腎癌を含めた様々な癌細胞に対してネクローシス、ネクロプトーシス、ならびにカスパーゼ非依存性・依存性アポトーシスを誘導することによって抗がん作用を示します。
(作用機序)
- Bcl-2ファミリーメンバーの発現増加とミトコンドリア障害にともなうカスパーゼ9の活性化、続いてエフェクターカスパーゼ3を活性化してアポトーシスを誘導します。
- XIAPのオートファジー分解により間接的にカスパーゼ3を活性化してアポトーシスを誘導します。
- APMK/p38MAPKの経路を介してPKM2をオートファジー分解し、カスパーゼ3,-4,-8,-9を活性化してアポトーシスを誘導します。
- TNFα/TNFR1/TRADD/FADD経路を介したカスパーゼ8の活性化に続き、カスパーゼ3を活性化してアポトーシスを誘導します。
- AMIDを核内に蓄積し、カスパーゼ非依存性アポトーシスを誘導します。
- ミトコンドリア障害にともなうATP産生低下によりネクローシスを誘導します。
- RIP1 kinase依存性にRIP1/RIP3複合体を形成し、ネクロプトーシスを誘導します。